お尻から足の裏側やふくらはぎにかけてしびれや重だるい辛さがでる坐骨神経痛。
坐骨神経痛はお尻の筋肉の硬直や骨盤が歪んでくることで発症します。
ではどのようにして筋肉を緩め、骨盤を調整していくか画像を交えて詳しくお話していきます。
早く治したい人は是非最後までお読みになって治療院選びの参考にして下さい。
坐骨神経痛の検査とストレッチ
どの動作で痛くなるか?どれくらいまで動かせるか?を検査します。
まず膝を胸につける動きをして大殿筋や腰の筋肉などのツッパリをみます。
股関節が詰まる感じがする人もいますが、その時はインナーマッスルが縮んでいる可能性があります。
後程その場合の解消法もお伝えします。
胸につけた膝を外側へ開いて股関節の伸びや内転筋の緊張がないか検査します。
内転筋は弱りやすい筋肉でO脚の原因にもなりますし、恥骨や坐骨をズレさせることもあります。
強く押さえると痛いのでストレッチが有効ですね。
2つの動作を連続してすることで足腰のストレッチになり、座骨神経痛の予防に適しています。
膝を伸ばして足を上げることでハムストリングスの検査かつストレッチになります。
丁度患者さんが手で押さえていますが太ももの裏側突っ張りが坐骨神経痛を誘発していることも多々あります。
膝倒しで倒れにくい方をチェックして骨盤のゆがみを見ていきます。
患者さんは左に膝を倒す方がやりにくいようです。
肩を広げて膝倒しをすると背骨の歪みをみることになり浮いている方の肩甲骨が硬いことが多いです。
膝を倒すという運動は骨盤だけでなく腰や背骨、肩甲骨のストレッチになり全身運動になります。
坐骨神経痛の人はできるだけお尻を浮かさないで膝倒しをしてみましょう!
圧迫している筋肉が効果的にストレッチできますよ。
うつ伏せでの坐骨神経痛整体
坐骨神経痛の場合は骨盤付着する筋肉の緊張をできるだけやわらげることが大事です。
坐骨神経はお尻から出ている神経なのでうつぶせでの施術が多くなります。まず膝を曲げて大腿四頭筋を伸ばしていきます。
硬い人は膝裏に手をかまし、てこの原理で膝関節に遊びを作るとストレッチが効きやすくします。
大腿四頭筋が硬いと骨盤が前傾して反り腰になり神経を圧迫しやすくなるので太ももの前のストレッチは重要です。
太腿が伸びた状態を維持するコツは、膝の裏側に入れた手を曲げたまま抜いていくことです。
これにより関節の遊びがキープされやすくなり骨盤も整いやすいです。
坐骨神経の部分を押さえながら踵を内側外側へと動かします。神経を圧迫する梨状筋や大殿筋などをほぐすストレッチになります。
踵をお尻につけた状態が続きますがそのまま仙腸関節を揺すって関節緩めます。
大腿骨のズレを調整しています。梨状筋などが硬くなると大たい骨の出っ張りが後ろにズレるので、
前方に押さえながら足首を持って回すと骨が動くのがわかります。
立てた膝を外側から滑らかに移動させて股関節外転屈曲状態に固定します。
痛みがある場合はもう少しゆっくりしますが、大抵は楽に上がるようになっています。
この姿勢は股関節の筋肉がたるんでいるので、深部のインナーマッスルまでほぐしやすいです。
股関節周辺の筋肉がたわんだ状態で丁寧にほぐします。また骨盤が反っていることも多いので、押さえる方向も重要になります。
画像の矢印のように坐骨(座った時に当たる骨)を押し上げて、腸骨(ベルトラインにある骨)を下げる様にして骨盤の反りを戻していきます。
骨盤と第五腰椎の所が硬い人は肘を使ってほぐす場合もあります。
肘も先端を使うことでピンポイントで緩めることが可能ですし、坐骨神経に当ててほぐすこともします。
腰椎と仙骨に手掌を押し当てて引き離す様にして椎間関節を牽引していきます。
地味な動きですが、持続圧をすることで骨と骨の間がじんわりと伸びていくので気持ちいいです。
腰椎からきてる坐骨神経痛には牽引療法は効果的ですが、やはり牽引機ではなく人の手でする方が良いです。
膝を床から浮かせた姿勢で腸骨は下に回して坐骨は上に回し上げる。
回旋方向は骨盤の位置や患者さんの症状によって変えますが、多くは画像のようなベクトルです。
坐骨神経痛の場合大腿四頭筋やハムストリングスが内側に捻じれているので外回旋で修正していきます。
足の軸の内側回旋運動を利用して股関節の柔軟性を上げる。
反対側も同じように股関節などを緩めていきます。
両方の坐骨神経周辺の筋肉関節を整えたら中心の背骨を伸ばしつつ背中の弾力をチェックしていきます。
神経痛は神経の酸欠を解消する必要があるので、呼吸が深くなるように助骨の動きなどもみていきます。
横向きでの施術
横向きになったら5つある腰椎と腰椎の間を親指で緩めていくのですが、
座骨神経痛の場合は腰椎4番と5番間か腰椎5番と仙骨(腰仙関節)間にコリがあることが多いです。
患者様には実際に他の部分とは違う響きがある箇所を記憶してもらい自宅でも押さえれるように指導してます。
いざという時に神経痛の発生個所を知っていると自己対応で凌ぐことができるので喜ばれます。
コリが硬いか深い場合は親指二本で強めに押さえていきます。
身体全体を揺らす様にリズミカルに押さえると眠くなる人もいます。t
広い範囲で硬い人は親指を360度回転させて周囲の皮膚を巻き込むようにして深部筋まで押さえていきます。
骨盤がひらいていると腰痛や神経痛を引き起こしやすいので中殿筋など押し伸ばしながら、骨盤を締めていきます。
坐骨神経を押さえて気持ちいい人には、反対の手で骨盤を固定して肘圧を加えていきます。
角度を変えて骨盤と腰椎の関節を肘で押して坐骨神経の出口を広げていきます。
仰向けのインナーマッスルの大腰筋整体等
ここまでは腰部や臀部を背側からのアプローチでしたが、腹部から神経の絞扼を除去することもあります。
骨盤の際を斜めに押さえると大腰筋と腸骨筋というインナーマッスルが重なる所があります。
そこの滑りを良くすることで神経の流れがよくなります。
押さえながら膝を左右に倒していくと効果的です。
インナーマッスルの大腰筋は膝が腰よりも高い位置に来た時に収縮が強くなるので、
膝を胸につける様に股関節を曲げたり伸ばしたりして、動きに合わせて緩めます。
これらを繰り返していけば大腰筋が緩み、はじめに記した股関節の詰まりが軽減していきます。
足を使って坐骨を押し上げて、足首を持って左足一本丸ごと牽引していきます。
このときに筋肉や関節だけでなく坐骨伸神経も一緒に伸ばすイメージで行います。
反対側も可動域が悪い時に行います。
しびれなど神経痛が出ていない側は筋肉を伸ばすのを優先します。
足の裏も疲労がたまり易く痺れる人もいるので緩やかにマッサージします。
画像をよく見ると揺らし効果で頭の方まで微振動が伝わるのでリラックス効果も出てきます。
坐骨神経痛の症状がきつくて夜寝れない人には、後頭骨を圧迫するようにして頭部を持ち上げて首を緩めることもします。
座った状態で骨盤の仙腸関節リリース
寝た状態でほぐし終えたら、座位での施術です。
骨盤の模型を使って、整体する前に「なぜ効果が出るのか?」と説明したり、動きに対しての背骨の状態を解説したりします。
座った状態の整体では股の間を覗くようにお辞儀をする動作で背骨を丸めることで神経痛を緩和します。
押さえ方は骨盤は固定するか、仙骨を押し下げます。
この操作で仙腸関節に可動性をつけて、腰椎間を広げていきます。
すると神経が促通されて前屈や反らした時の痛みやしびれがかなり軽減します。
簡単そうに見えますが、方向性や押さえる位置を間違えると効果が低いです。
効果を上げるためには、24個ある脊椎(頚椎7個・胸椎12個・腰椎5個)を丸めて伸ばすイメージをしもらいます。
イメージしやすいように施術前に脊柱模型などを使うわけです。
丸まる動作に合わせて仙骨を押し下げる様にリリースしていきます。
この動作に合わせてリリースが重要でありテクニックを要するわけです。
さらに前屈から身体を戻すときに、今度は腰椎を下から擦り上げるようにして腰椎間を広げていきます。
動作に合わせて骨盤や腰骨を誘導するので、呼吸やタイミングを合わせるのが技術を必要とするところ!
この座位での仙骨リリースや腰椎擦りは長時間デスクワークや車の運転などでお尻が痛くなる人には効果が高いので、
ご来院際には自分でできるやり方もお伝えしていきますので、自宅でもより早期回復を可能にできます。
別方式として仙骨ではなく骨盤の両サイド(腸骨)を締めて、お辞儀してもらうやり方もあります。
この時は膝を手に置いてもらうと腰が楽になりお辞儀しやすいです。
ちなみに産後骨盤が広がってしまった人などは腰痛を起こしやすく、食べる量も増えて太りやすくなります。
そんな人は骨盤を締めて身体を動かすとダイエットが成功しやすくなり、細くなった分腰の負担も減ります。
最後に
主な坐骨神経痛の整体を紹介してきました。
座骨神経痛と言っても症状は様々なので個々のケースに有った施術を行います。
全てを行えばよいというわけではなく、その人に合う手法・快適な刺激量を見定めて整えていきます。
何より、「絶対に良くなってもらうんだ!」という強い意思を持って患者様と向き合うことに一生懸命に整体していきます。
もし腰痛や坐骨神経痛でお悩みでしたら一度当院にご相談下さい。
大阪門真の腰痛専門整体栗岡整体院院長 栗岡昭男