腰椎すべり症は腰椎分離症の悪化したもので、腰椎分離辷り症と呼ばれたりします。

いきなりすべり症になるわけでく、腰椎分離症で我慢強い人がなる病気と言っていいでしょう。分離した腰骨がさらにズレて滑っているわけですから、修正していくには分離症よりも時間がかかります。

腰椎すべり症の整体

まずは痛みの軽減を優先し滑っている腰椎を整えていきます。滑りが納まってきたところで腰椎分離症の特別整体を行います。

骨盤と腰椎の軸を作り直す

腰椎すべり症は腰のズレた部分が骨盤に乗っかっていないので周囲の筋肉が緊張して神経を圧迫させます。骨盤に腰椎がバランスよく重心がかかるように軸を作って行きます。



骨盤を揺り籠のようにユラユラ振動させたり、左右にふるいをかけるようにして腰椎を正しい位置にもどりやすくします。

腕を骨盤に添えたり、タオルを使ったり、あるいはストレッチポールを用いる等すると中心軸が整いやすいです。

ワンポイントセルフケア①

もしご家庭で腰椎すべり症を改善する運動を試みるなら、骨盤に手を添えてみましょう！

座った状態なら親指を仙腸関節に当てて膝から前後に交互に動かします。

親指に骨盤の動きを感じたらその動きに合わせて押さえてみましょう。

次第に骨盤と腰骨が整っていきます。

辷り周辺の筋肉を擦り緩める

骨の配列が整うと自然と筋肉も緩むのですが、長年の腰痛持ちだとガチガチのままです。まずは軽く皮膚を擦るように撫でていきリラックスしてもらいます。



皮膚を擦るイメージで、少しだけ身体に揺れを作ると脳まで緊張感を解いてくれるので頭痛に人にも効果的です。横向きではお尻から骨盤腰へと指先で身体を微振動させていきます。



筋肉を緩めていくには強くゴリゴリ揉んでいく方法もありますが、痛みが強い時はごり押しできないので、軽い刺激で優しい揺らし効果で筋肉の緊張を和らげます。

腰椎すべり症の人が緊張しやすい背骨を立てる脊柱起立筋は左右の中指で微調整します。



表層の筋肉は特殊な方法で皮膚を軽く刺激するだけで緩んでくれます。

専門的で使える人が稀な整体技術になります。

受けている方は「心地よく揺れてるなぁ～」と感じてもらえばより滑っている脊柱起立筋が柔らかくなります。

この施術法は触圧覚刺激法と言いレディー・ガガさんが罹患している線維筋痛症などにも効果的と言われます。

緩みを感じれてたら、腰椎の隙間を探っていき硬い部分を親指で捻じるように押さえていきます。痛くなければグイグイ奥まで押さえ切ります。



いた気持ちい位で押さえますので我慢してもらう必要はありませんが。

分離して滑っている箇所はかなり硬いので他の部分と比べて受ける方も硬さが認識できます。

ご自宅でも押さえてもらえる人がいるならポイントテープなど貼って帰ってもらいます。

ワンポイントセルフケア②

腰椎すべり症の場合椎体のずれが腰椎椎間関節全体の動きを硬くしているので整えほぐすわけですが、



仰向けになって膝を立てた姿勢でお腹を膨らまして腰を反らしたり凹ませたりします。

その時に腹式呼吸を行いさらに両手を添えるとより、腹筋の上下運動や横隔膜の収縮を補助できます。

動きに合わせて骨盤・腰椎を広げる

腰椎分離すべり症は重力に弱くて中腰で重い物を持ったりすると、腰の弓なりが限界を超えやすくシビレも出ます。

適度な腰の反りを生理的湾曲といます

そこで適度な反りを作るために骨盤から腰椎にかけて、前屈動作に合わせて伸ばして広げていきます。この時にできるだけ背骨を丸めてもらう方が椎骨が広がり易いです。



さらに起き上がる動作で腰骨を伸ばしてこすり上げます。この動作を何度か繰り返して背骨の隙間を広げていくと立つ座る、歩く階段を登る動作などが楽になっていきます。

ワンポイントセルフケア③

あらゆる腰痛に関与している筋肉！それが大腰筋です。



施術の際には大腰筋の場所をお伝えして、実際に触り収縮を感じてもらいます。

インナーマッスルなので独特の押さえた感がある大腰筋ですが、自分で押さえる時はへその斜め下を狙ってください。



押さえた状態で膝を胸に近づけたり、膝倒しで骨盤をひねったりするとインナーマッスル大腰筋の血流が良くなります。

文章だけではむずかしいなぁ～と思う人も安心してください。

ご来院の際は文字通り手取り足取りお伝えします。

最後に

腰椎すべり症は歩くことさえままならない辛い病気です。

今回説明させていただいた整体法以外にも色々、個々人にあった操法を行い喜んでもらっていまっす。

見たこともないような身体の緩め方で、受けたこともないような骨盤の整え方で、

何時も全力で難治性の腰痛に向かい合っています。

当院は院長一人の小さな整体院ですが、ご来院の際には一生懸命整体します。